双極性障害ii型の手記

双極性II型に翻弄される日々の記録

巻き込まれる

今月の『げんき+』は巻き込まれがテーマだった。

 

私は、自分とは無縁と思っていた。

 

が。

 

次の投稿を見て衝撃を受けた。

 

双極性障害の友人を持つ人の巻き込まれ談。

 

一方的に会いたい、会いたいと言われ、断っても断っても誘ってくる。

会うと、自分のペースで自分のことばかり話す。

 

当たらず障らずの自分の態度が気に入らなかったようで、その後1週間、あなたはひどい、と、同じ内容の電話を毎日かけてきた。

 

ついに恐怖を感じるようになり、関係を絶った。

 

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私は10年くらい前に発病して以来、軽躁状態になると、片っ端から人に手紙を出していた。メールも送っていた。

 

住所録をめくりながら、順番に書いて行く。

 

相手は、最初は久しぶりに手紙ありがとう、と、喜んでくれるが、それが周期的に何度も繰り返され、しかも内容がたぶんおかしいので、段々驚き〜嫌気となるのだと思う。

 

返事をくれる人もいるし、メールで返事をしてくれる人もいる。

 

しかも私は誰彼かまわず病気の話をしていたので、人のいい人は、じゃあ、元気な間にあおうよ、と言ってくれて、ランチをしたりしている。

 

その人達は、当事者ではないが、自分は自分なりに他の苦労を抱えているからだろう、私の病気を何となくわかってくれて、調子が悪くなって約束を断ってしまっても、快く大丈夫、また会おうね、と言ってくれる(本心はわからない。みんなだって忙しいのだから)

 

私がしょっちゅう手紙を出していた人が二人いて、その人達は、毎回丁寧な返事をしてくれていた。手紙の箱を整理していたら、彼女達の手紙がものすごくあって、私こんなに書いてしまっていたのだ、と、反省した・・・

 

そのうちの一人が、半年前くらいから、返事をくれなくなった。偶然会う機会があると、「返事出さなくてごめんね」と言ってくるので、私もいつも悪いなあとは思っているから、「大丈夫、大丈夫」と言っていて、迷惑だとはまだ分からなかった。

 

その後も懲りずに手紙を書き、内容が、普通だったら返事をするような内容だったのに、一向に返事が来ないので、あっ、と感じるようになった。

 

なんなんだろう、私がとてもひどいことをしてしまったのか。

 

それとももう付き合いきれない、と、切れてしまったのか。

 

わからない。病気のせいかどうかも分からない。

私が、この病気のせいで、手紙をたくさん書いてしまい、結果的に友人に嫌がられて、友人がいなくなる、と夫に話した。

 

夫は、「まあ、君は、その投書のようなことはしてないと思うけど、いいこぶっても仕方ないんじゃないの。」と言う。

 

よくわからないが、つまり、私は今やこういう人になっているのだから、それでも付き合ってくれる人としか付き合えない、という現実を認めろ、ということだろうか?

 

病気のせいで、こういうことをしてしまうの、分かって欲しい、というのは、わがまま、いいこぶっているのですか?

 

他人は、なぜもう少し自分を抑制できないの?抑制しろ。と思うだろう。でも、それができるなら、わたしもそうしたい。

 

だって、発病する前の自分が、こんなに闇雲に手紙を出していた?出していない。

 

これでも病気のせいではなく、私の責任。いいこぶりなのだろうか。

 

でも、やっぱり現実としてはそういう私と付き合ってくれる人としか付き合えない。

 

正直、病気、病気という前に、自分がぽんこつで、あまり人から好かれていない、ということもあるのだ、そっちの方が事実なのかな。

 

体がどこか悪い人。車椅子の人。目が見えない人。人工肛門の人。その他、いろいろ活動に制限がある人達は、その人が友人として会いたい人なら、関係なく会ってくれるんだろうね。

 

寂しいです。

 

最近は、昔のように手紙を書きまくるパワーが出ません。迷惑なことなんだ、という自覚もできてきた。

 

それでも、大好きな友人達には時々書いてしまう。良い人たちなので、時々会います。感謝しているというのも変だけど、いや変です。

 

それでも書きたい時は、まず弟。彼は返事を出すなんて思っても見ない、あ、お姉ちゃん、そう状態なんだな、と思うくらいだろうから、いいと思ってたまに出す。

 

次は、まあ、双極性障害の友人。彼女は、一応、「いつでもいいよ。とてもあっさりした手紙だし」と言ってくれる。

 

次は夫。夫の机に置いておく。仕事で忙しい夫に悪いが・・・

 

最後の砦は、どんな手紙でも引き取ってくれるポスト。昔新聞で見た。今でもあるのだろうか。